78号 「ポケモンGO」

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ポケモンGOが配信開始

世界中で注目の「ポケモンGO」が7月22日、ついに日本でも配信されました。先行配信された米国では開始1週間で利用者6500万人を越え、市街や観光地、公園などにポケモンを捕まえるため人々があふれるなどの社会現象となっています。

一方、韓国では正式配信前にも関わらず不法ダウンロードが100万を突破、中国(香港を配信済み)では類似のゲームが登場するなど未配信の国であっても盛り上がりを見せ、Appleは「ポケモンGO」の初週ダウンロード数がApp Store史上最高であるとの発表がなされました。まさに世界中で「ポケモン」旋風が巻き起こっています。

その注目の「ポケモン」ですが・・当事務所にも出没します。ある顧問先ではレアものの「ピカチュー」が出現するという会社もあります(担当者にお問い合わせ下さい)。

この勢いなら・・今年の流行語大賞は「ポケモンGO」、間違いなしですね・・。

「ポケモン」と「会社」は類似?

「ポケモン」は、旅を続ける主人公がポケモンを仲間(捕まえ)に加え、ライバルとの戦いを通じて主人公とその仲間が成長するゲームです(間違っていたらごめんなさい・・)。

また、ポケモンには「水ポケモン」、「草ポケモン」、「電気ポケモン」などの個性的なタイプがありその組合せでバトル(勝負)に向かいます。これって・・もしかすると「会社」に似ていませんか。

「会社」は経営者のほか「話好きタイプ」や「黙々タイプ」、「一生懸命タイプ」などの個性的なメンバーがいます。そして、毎日、毎日、数々のライバルとの戦いを通じて企業や社員一人ひとりの成長を目指すという現実です。

仮想(ゲーム)と現実(リアル)の違いはありますが・・似ていますよね。

 

 

「会社」と「組織」は違う?

突然ですが・・ここで学問的な見地から「組織」を説明します。社会科学においては「共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのこと」を組織(英: organization)と定義しています。

若干異なるかもしれませんが私の理解では・・以下の3点の要素備えたものを「組織」と考えます。

 

  • 1.共通の目標を持ち
  • 2.その目標を達成させるために協力し、
  • 3.目標を実現させるという意思を持った人々の集まり

そう考えると・・先ほどの説明の一部を訂正させて頂きます。先ほど「ポケモン」と「会社」は似ていると書きましたが。正確には「会社」ではなく「組織」が似ているのです。

 

会社と組織は違うの?との疑問を持つ方もおられるでしょうが・・「会社」の社員全員が先ほど説明した組織の3つの要素を共有しているとは限りません。

たとえば・・「目標を共有していない」又は「協力する意志が無い」等々の社員さんもおられるでしょう。この場合、その社員さんは同僚かも知れませんが・・組織の仲間ではないのです。ですから「会社」と「組織」は異なります。

しかし、社員ではなくても外部の協力者で思いを共有していたら「組織」の仲間です。たとえば、取引先や金融機関、当事務所なども組織の仲間に加わる資格があります。

 

 

ゲームに負けたら・・

「ポケモン」ではバトルに負けても友情が芽生えますが・・「会社」の負けは経営難により経営者のみならず社員さんやその家族の人生まで影響を及ぼす脅威です。

では・・ゲームに負けないためにはどうすれば良いのでしょうか?

それは、事業を行うための明確な「目標」を持ち、メンバーが団結し、「目標」を達成させるために協力する集団(組織)を目指す事です。

是非、思いを共有する仲間と新しい旅に出かけてください。