かわら版:経営計画を作りましょう

税理士の佐藤です。

会社にとっても目標を持つことはとても大切です。目標がある企業とない企業では将来的に大きな差が出るのは、皆さんもご存知の通りです。目標の達成手段のひとつに「経営計画」があります。しかし、立派な書類を作っても実行出来なければ意味がありません。実現可能な経営計画を作成するためには何が必要かを考えてみましょう。

 「目標を設定する」

経営者の皆さんは、自社の「適正な規模がどのくらいなのか」をご存じのはずです。大きすぎても、小さすぎても、理想の会社を作る事が出来ません。自分が考える理想の「規模」を目標に設定し、その目標を達成するためのロードマップを作成します。何年でその目標の達成が可能なのか、紙に書いて見て下さい。

・目標規模(年商・従業員)  (   万円・  )人

・何年で達成するか      (     )年

 「現実を見る」

実際に紙に目標を書くと「このままではダメだ」という事に気づくはずです。なぜなら、「人一倍、一生懸命、頑張ってきた」のに売り上げが伸び悩んでいる現実があるからです。そうです、まず現実を直視する事が「経営計画」の第一歩です。楽観的な「経営計画」は絵に描いた餅です。願った夢と現実の壁を皆さんは経験済みのはずです。大人になった今だからこそ、絶対実現させるという強い意志を持つことが出来るのです。

「武器を探す」

目標を達成させるためには「武器」が必要です。しかし、価格勝負は武器にはなりません。なぜなら、資金力と市場占有率が高くないと会社を破たんさせるからです。価格以外の要素で、自社の優れている所を探して下さい。他社に負けない強みは必ずあります。それは、優れた従業員かもしれないし、素早い対応や正確な技術かもしれません。

とにかく、紙に書き出してみましょう。経営者だけではなく、従業員も含め会社全体で考えて下さい。経営者の知らない「我が社の武器」があるかもしれません。