赤字企業で大丈夫?

赤字の会社ってどのくらいある?

 

国税庁は平成29年10月に法人の黒字割合は33.2%と発表しました。これで6年連続黒字企業が増加している事になります。とは言え、66.8%の企業はいまだ赤字のままです。

すべての経営者は人一倍頑張っています。ところが現実には7割近い企業では一生懸命頑張っても赤字のままなのです。では黒字企業と赤字企業の差はどこにあるのでしょうか?

 

どうすれば赤字から脱出できる

 

解り易いように「人間の健康」を例に考えて見ましょう。多くの人は10代までは運動を頑張っていたでしょう。しかし、20代になるとお酒を覚え、運動をする機会もなくなり少しずつ体重も増えてきます。

30代になると健康診断で何らかの数字が悪いと注意され、40・50代には肝臓や高コレステロールなどで治療が必要と言われお医者さんのお世話になるケースも増えます。

気持は元気でも体は悲鳴をあげている人は沢山います。奥さんにお酒を控えめにと注意されても聞き流し、運動が必要だと思っても言い訳を作ってしない。飲みに出かけると締めにラーメンを止められない。

実は、人間の健康で考えると「生活習慣」が悪循環の原因だという事を皆さんは知っています。お酒は適度に、毎週運動し、塩分、油分は控えめにすることで生活習慣病は改善されるのです。

お気付きのように企業も同じで悪い「生活習慣」が赤字決算の最大の原因なのです。

 

まずは健康診断から

 

皆さんが不健康だと気付くきっかけは健康診断です。企業にとって人間の健康診断に相当するのが年に一度の「決算」です。

ところが申告期限のギリギリに納付書を渡され、説明も程ほどに申告書に署名・押印をせがまれ、何かわからないままに決算が終了してしまうという経験はありませんか?

実は皆さんが一般的に思っている年に一度の行事である決算が重要なのではなく、毎月、毎月の業績の積み重ねの結果とその原因の検証・・

 

「 12ケ月の合計 + 決算調整 = 決算 」 で換言すれば・・

 

「 毎月の月次決算 + 来年度に向けた戦略 = 決算 」 が本来の姿と言えます。

 

つまり、毎月の健康診断に相当する正確な月次決算と業績検討が黒字化への第一歩なのです。

 

次の項目に当てはまる企業は要注意

 

  • ☑ 紙の伝票を会計事務所に入力してもらい試算表を作成している。
  • ☑ 市販の会計ソフトで業績管理を行っている
  • ☑ 試算表を見ていない、又は2月以上たってから見る。
  • ☑ 自己資本比率を知らない。
  • ☑ 自社の債務償還年数(借入金の返済可能期間)を知らない。

企業の生活習慣を正し、健全経営で黒字決算を目指しましょう。体質改善をお考えの方はお気軽にご相談ください。