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63号 「ニセモノと本物」

日付: 2015年05月20日  カテゴリー: 事務所通信

完全版はこちら → 第63号 27年5月号

抜粋

「ニュースより」

国立歴史民俗博物館(千葉県)にて、「大ニセモノ博覧会3月10日(火)~5月6日(水)」が開催されています。

人 を騙してお金を儲けようとする「食品偽装」や「ニセブランド」などは問題ですが・・「ニセモノ」と「模倣」・・そして「本物」の関係は微妙なようです。
たとえば、山口県では宴会で客人をもてなすために吉田松陰や水墨画の雪舟ら有名人の偽書画や掛け軸が重宝されたようです。また、展示品の中で一番注目を集めているのが「人魚のミイラ」です。

人魚は縁起が良いとされ幕末から明治にかけて欧米に輸出されていました。もちろん偽物ですが、その作り方も公開されていますので興味をお持ちの方はネット等でお調べください。
さらに、縄文時代にも装飾品のイミテーションがあったというのですから驚きです。

これは、貝を加工した装飾品を海から遠く素材の貝がとれない地域でお洒落を楽しむために粘土等の代替品を工夫して使っていたようです。
私事ですが・・UFOとかオーパーツ(発掘された古代の不思議な物)等の嘘っぽい話が大好きです。しかし、最近は合成写真やドローンなど技術の進化で「本物っぽくて見えて面白くないな~」と嘆いています。最近のストレス解消法は・・○○鑑定団で大金を払って購入した品物が「ニセモノ」だった時に会場と一緒に大笑いすることです。

「1分でわかる業務カイゼン」

「何が悪なのか」

1998年代から90年代にかけてベトナムで発掘された安南陶器が売りに出され、発掘ビデオを客に見せて信用させ、多くのニセモノ売りつける悪質な例(写真 博覧会より)もありますが、模倣、ニセモノ、錯覚、勘違い等々・・何処から駄目なのかは微妙です。
たとえば我が国はアメリカ製品を模倣して工業が発展、中国、韓国も同様の理由で経済を成長させました。たとえば、世界有数の電気メーカであるパナソニック(松下電器)でさえ「マネシタ電器」と呼ばれるほど他社のヒット商品を研究しました。

「騙すから問題」

昔、中国で作られた「天目茶碗」は高価で希少なため瀬戸で模倣品が作られていましたが茶人から重宝され、新たな文化を創り出しました。また、皆さんもご承知のとおり、アメリカ車を参考にしたトヨタ車の品質は現在アメリカで一番信頼を得ています。
そう考えると、悪意で騙すのは問題ですが模倣からスタートするのがビジネス・物作りの基本なのかも知れません。騙す事を目的とする偽物と進歩するための模倣を混同してはいけません。

 

「本質が大切」

ニセモノ(イミテーション、模倣)の歴史を振返ってみると・・見栄の為、お金儲けといった一面のほか、模倣が本物を超える可能性がある事も分ります。
商売人(経営者)の中には、お金儲けの為に「ニセモノ」を平気で売る、真似した方が簡単で安上がりだ・・と考える人もいるでしょうが、あの商品の何が良いのか、どうしたらもっと自社の商品・製品・サービスが良くなるのかといった視点で同業者を研究する事も必要です。
独立自尊でオンリーワンを目指すのも良し、他社を参考に改善するのも良し、経営者が何を目指すのか・・自社にとっての原点である事業の「本質」を見直すためにも発想転換は必要です。