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103号 「人」がいない・・

日付: 2018年09月01日  カテゴリー: 事務所通信

「かわら版」の完全版はこちら  →  第103号 30年9月号 

「女性が活躍中」

個人的に興味のあるニュースで恐縮ですが・・「女性の戦闘機パイロットが誕生」しました。

航空自衛隊新田原基地の松島美紗2等空尉(26)は身長159センチの細身ですが男性同様の厳しい訓練を乗り越えF15戦闘機を操縦するためのライセンスを取得しました。

小学生の頃、アクション映画「トップガン」の影響で戦闘機パイロットに憧れ防衛大に入学、タイミング良く防衛省が15年11月に戦闘機パイロットへの女性の起用を決定した事もあり女性1期生に抜擢され夢を実現させました。

女性パイロットの採用はわが国のみならず世界中でも広がっておりUAE(アラブ首長国連邦)空軍ではISIL(イスラム国)への攻撃作戦で女性戦闘機パイロットが指揮官を務め、また皆さんもご存知、ブルーインパルスなど卓抜した操縦技術が必要なアクロバット飛行の分野でも中国空軍では女性戦闘機パイロットが誕生しております。

ただ・・戦闘機のパイロットは領空侵犯の恐れのある外国の爆撃機や戦闘機に対するスクランブルが義務付けられており武器をもった航空機との接触という大変危険な仕事です。また戦闘機パイロット以外にも自衛隊では潜水艦への女性の起用が決定しています。

「人手」と「後継者」不足

日本中で「人」が不足しています。正確には、社員が集まらないことによる労働力の不足「人手不足」と親族間の事業承継がままならない事による「後継者不足」の二つの問題があります。

「人手不足」は労働力のミスマッチも原因の一つですが戦闘機パイロットのみならず、俗に「ガテン系」とよばれる工事現場やダンプ・トラックの運転手にも女性の活躍が目立ちます。また定年退職した人材、障がい者、外国人労働者などの有効活用、一人がいくつも仕事を掛け持ちするなど「人」の確保について多様化した時代がやって来ました。

もうひとつの深刻な問題として最近話題に上るのが「後継者不足」です。政府も税制改正など事業承継対策に積極的です。またM&A(企業買収)も当たり前のように耳にします。優秀な後継者がいない企業は廃業か・・事業売却の選択を迫られているのです。

いずれにしても労働力としての「人」、会社の未来を担う後継者として能力がある「人」を確保できない企業は存続の危機にあると言えます。

「労働力」を「人財」に育てる

第100回全国高校野球選手権で準優勝した金足農高(秋田)は少数精鋭で話題となりました。

一部飛びぬけて優秀な選手もいましたが無名に近かった公立高校が活躍できたのはチームの結束の強さ、一人一人が自分の役割を理解し、行動したからこその結果です。

当たり前ですが・・中小企業はいつも「労働力」は不足気味です。足りない人材が「人財」に成長しなければ総合力で規模の大きな企業に太刀打ち出来ません。中小企業にとっては一人一人の成長こそが企業発展のエネルギー源と言えます。

退職の原因・・

当事務所では採用した新入職員を毎年、ある団体の社員研修に参加させています。当初12名いた研修受講生が驚く事にたった4ケ月で3名も会社を辞めたようです。他社の話ではありますが新入社員に問題があるのか、会社に問題があるのか・・両者にとって時間とお金の大きな損失です。

実際、中小企業の資金には限りがあり、労働力不足を長時間労働で乗り切ろうと経営者がいる一方、少ない労働時間で多くの給料を貰いたいと従業員が考える事もあり立場の違いによる矛盾があるのは仕方がありません。

しかし、理想の経営者、理想の社員がいないのが現実です。せめて経営者はせっかく採用した「人」を「人財」や後継者へと育て上げる気構えと忍耐という努力をしなければなりません。なぜなら人がいない会社に未来がないからです。

「石の上にも3年」ということわざを社員、経営者の双方がかみしめなければなりませんね・・。それが両者にとっての未来につながるからです。

「人」の大切さを改めて考える必要があります。