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70号 「ラスボス」 VS NHK

日付: 2015年12月01日  カテゴリー: 事務所通信

完全版はこちら → 第70号 27年12月号

 

大晦日の『第66回NHK紅白歌合戦』の司会者と出場者が11月26日に発表されました。総合司会は黒柳さんと有働アナウンサーで紅組は綾瀬さん、白組は井ノ原さんが司会を務めます。“選ばれた”出場者は全51組で詳細は新聞やテレビ等でご確認下さい。

注目すべき点は2012年のトラブル以降、紅白への出場が無かった小林幸子さんが“特別枠”で参加する事です。
一年前のニュースをネットで調べると面白い記事が出ていました。昨年の出場者発表があった後、あるテレビ番組で明石家さんまさんが「小林幸子さんと美川憲一さんが出てない紅白は、俺はちょっと許せない・・あんだけ紅白支えてきた2人を外すって…」と苦言を呈したところ、小林さんは「紅白については33回もやりきったので未練はありません。今は新しいことにチャレンジするのが楽しい。進化するラスボス※の姿を見せます」と、余裕のコメントを出していました。

それから一年、NHKが小林さんに“特別枠”での参加をお願いしたようです・・。

※ゲーム等の最後に登場する最強の敵キャラ

 オタク界のカリスマへ

トラブルで番組から消えた小林幸子さんは現在、オタク界でカリスマ的な人気を誇っています。
たとえば、2014年夏には、世界最大の同人誌即売会である「コミックマーケット」に、「5884組」(こばやしぐみ)のという名で一般参加し、アルバム『さちさちにしてあげる♪』を自ら手売り販売したところファンが1kmほど並ぶ大人気で、事前に用意していた1500枚は即完売、買えなかった1000人以上のファンに小林さんが握手しながら謝罪、急遽CDが限定発売されました。
2014年11月のコンサート「50周年記念 小林幸子in日本武道館」では若い観客が詰めかけインターネットで中継されるほどの人気でした。

 

新しい価値の創造

常識で考えると「演歌」を好むのは年配者、若者は演歌を聞かない・・。しかし、本来の演歌歌手という立ち位置を失った小林さんは「ボスキャラ」という新しい場所を見つけ出したのです。
誰もが思う小林さんの「豪華な衣装と派手な舞台装置」で演歌を歌うというイメージ、そこにゲームやネット、アニメ等のオタク文化が融合し、まさに・・まったく新しいジャンルが誕生しました。
ゲームで繰り返し繰り返し敵と戦い、最後に立ちはだかる最強の敵「ラスボス」と幼い頃から見ていた紅白のトリとして最後に巨大な衣装で登場する小林さん・・このイメージがオタク世界の住人の心を捉えたのでしょう。
注目すべきは「ラスボス」との称号を与えられるまでの小林さんの努力です。テレビ番組から消えた以後、インターネットに動画を積極的に投稿する一方、若者が集まるイベントでCDを自ら売り歩くといった地道な努力を積み重ねたのです。新しい居場所を開拓するまでの思いは成功と言う簡単な単語で言い尽くせない試練と困難があった事でしょう。

 

NHKのしたたかさ

現在、テレビ番組は地上波、衛星、ネットなどコンテンツが増えすぎて視聴者は分散されています。

NHK紅白の宣伝ホームページによると「今やインターネット動画サイトやコミックマーケットなど若者カルチャーの中で『ラスボス』と呼ばれカリスマ的な人気を誇る小林幸子が、今年の紅白で、ネットカルチャーと融合し、どんな進化形“小林幸子”を見せてくれるのか!?」とちゃっかりPRしています。
小林さんやNHKのみならず、私たちにとっても「脱」常識の発想で新しい価値の創造、市場の開拓が必要ですね・・。