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かわら版:1分でわかる業務カイゼン(その16)

日付: 2012年05月25日  カテゴリー: 事務所通信

税理士の佐藤です。

イノベーションの担い手は多くの場合、新規に創業した企業です。しかし、既存の経営者の中にも、さらなる成長や現状打破のために新分野への進出、事業転換を成功させている人が沢山います。中小企業白書(2011年版)では、我が国の転業の実態について分析していますので、現状を変えるためにも「転業について」考えて見ましょう。

(転業の意義)
転業とは、一般的に「職業や営業内容をかえること」と言われています。事業内容の変更程度によって、①「新分野進出」、②「事業転換」、③「業種転換」に分類されます。もっとも変化が大きいのが「業種転換」となりますが、程度の差はあれ、どの企業にとっても転業は不可欠です。

(転業の例)
企業の多くは、常に何らかの転業を行っています。たとえば、NECはパソコンが有名ですが、日本中を感動させた衛星探査機「はやぶさ」に使用されたイオンエンジンも開発しています。また、パナソニック(松下電器)の最初のヒット商品は「二又ソケット」ですが、今の主力商品は皆さんがご存じでの通りです。

(転業の必要性)
転業は経営者の交代とともに企業にとって、避けては通れない大きな転機です。その結果次第では企業の存続を左右します。中小企業白書によると、転業の動機・目的を能動的転業の場合、「企業の更なる成長」や「事業多角化の一環」を、受動的転業の場合、「既存事業の売上不振又は収益低下の補填」や「既存事業で陳腐化し、将来がない」事と分析しています。

(転業の効果)
能動的転業では、「売上高、経常利益及び従業員数を増加させる企業が多く」、受動的転業では、「売上高及び従業員数を減少させているが、経常利益を増大させている」ようです。つまり、前者が規模の拡大、後者が規模の縮小効果があったと推測されます。
実際、能動的転業では「企業成長性や将来性が上昇した」と回答する企業の割合が多く、受動的転業では、「企業が存続できた」と答える企業が多いようです。
 
(転業の成功要因)
転業を成功させた企業によると、能動的転業では、「人材の確保、販売先の確保、資金調達」が出来たこと、受動的転業では「人員整理」を成功要因としています。自分の立ち位置の違いを理解する事が大切のようです。何かを変えなければ、企業を長く存続させる事は出来ません。
調査結果によると、転業直後には一時的に悪い影響が出ますが、時間の経過とともにプラスの影響ヘと転換しているようです。何事も我慢が大切ですね。